シングルマザーpukukoのブログ ~貯金・生活費等 赤裸々日誌~

シングルマザー歴約16年のpukukoのブログです。

東京都のシングルマザー都営住宅事情☆私、pukukoの場合

こんばんは。今日は、シングルマザー極貧生活時代に住んでいた都営住宅の話をしたいと思います。都営住宅のメリット、デメリットも私なりの見解でお伝えしたいと思います。

 

私は東京都内在住で、具体的に都内のどこに住んでいるかは個人情報の観点から申し上げるのは避けますが、ザックリ言うと、都内の田舎の方に住んでいます。

 

離婚当初、元夫を夫の実家へ追い出した形の離婚だったため、住むところは確保できていました。しかし、家賃が月7万円と高額。都内でファミリー世帯でこの家賃だったら安い方ではありますが、パート収入月10万程度だったため、何としてでも都営住宅に入らねばと思いました。

 

都営住宅の倍率は、都心へ向かえば向かう程高く、ちょっと今調べてみましたが、『令和3年5月都営住宅募集抽選倍率表』では、北青山三丁目で579倍!

「そんな所、入れるかっ!!」っちゅう話ですね。そりゃ、住めるもんなら私も青山に住みたいけれど。

 

私が都営住宅に入ろうとしてた頃は、およそ14年位前だったと思います。H20年頃だったかな。

私が住んでいるのは都内の田舎の方なので、まだ倍率は低い方ではありましたが、欲を出して駅近・新しめの都営住宅を狙うとなると、倍率20倍は普通でした。

しかし、そんな所に申し込んだって、何年かかるかわからない上、早々に生活が破たんしてしまいます。

なので、駅近・新しめにこだわらず、ボロくても、とにかく早く入れる所にしなければと思い、倍率2倍行かないくらいの昭和40年台に建てられた、人気のない古めの都営住宅に申し込みました。

最初は、市内在住者向けの、自治体が独自にやっている募集枠に申し込み、残念ながら落選したのですが、直後にあった東京都住宅供給公社が行った募集では見事一発当選。

青山の本社に確か2回くらい出向き、申請書類を出したり、最後は鍵の受取りに行ったかと思います。夏の募集に当選し、秋には引っ越し完了くらいのペースで入居できました。

ボロくて、雨が降った時に雨漏りしたのは悲しかったですが、安さには変えられない。

そう、都営住宅の一番のメリットは安いこと。これ一択です。

私の場合、月10万円ほどの手取り額より減った時、家賃が半額の半額の半額くらいになって、月3千円くらいになりました。本当に助かりました。

その頃、介護のパートをしていたのですが、子供が熱を出したら休まなければならないし、子供がインフルエンザになれば、出勤停止になり、働けなければ収入が激減。

しかし、その分、家賃も激減。これなら生きていけると安心したのを覚えています。

 

デメリットはというと、

①何故か、風呂釜が付いておらず、買わなければいけなかった。

②網戸すらついていなかった。

③近所づきあいが面倒。

④自治会の係になると、尚更面倒。

等々。

 

まずは①から。

何故だか知らんが、(個人的には天下りの名残かと思っていますが)、風呂スペースに湯沸かし器も風呂桶もなく、入居したら、自分で風呂釜屋さんに電話して、購入しなければいけません。この時は泣く泣く親に頼み込んで、20万近くする湯沸かし器と風呂釜を買ってもらいました。

多分、新しめの都営住宅は、この謎の制度は無くなっていると思います。

 

②の網戸問題ですが、入居した時に網戸は付いていませんでした。私が住んでいた所は最上階の部屋だったので、あまり虫は入らないだろうと思い、網戸は最初付けずに様子を見ていたのですが、ある時、風呂場に大きなムカデが二匹侵入。たまたま殺虫スプレーを持っていたので難を逃れましたが、さすがの私もその時は悲鳴と寒気をもよおしました。

それで網戸を付けたのですが、これまた出費。

大体、訳アリの低所得の人が入る住宅で、なんでこんなに初期費用がかかるのか、この国は一体どうなってんのかと思いました。

 

そして、一番しんどかったのがこの③番と④番、近所づきあい、自治会の係問題でした。

基本的に私、pukukoは、付き合いが大の苦手です。人見知りも酷く、慣れない人との付き合いは疲れる。なので、したくはないのですが、しなければならないんですよね、コレ。なぜなら、住民自治による自治会の活動に参加せねばならないから。

 

一般的に、賃貸住宅だったりすると、管理会社なんかが環境整備やら周辺の木々の伐採やら清掃やらをやってくれると思うのですが、都営住宅にはそんなものは無い。

先ほども述べましたが、住民自治により、周辺環境を整えること等全てを住民がやらなければなりません。

団地周辺の草刈り、自治会費の徴収、ゴミ置き場の掃除、毎月の団地周りの掃除等々。

それはそれは、住民によるいろいろな活動が行われる訳です。

 

都営住宅に引っ越した当初、すぐに自治会長さんの所に挨拶に行くよう言われ、自治会の決まりを教えてもらい、申し込み用紙に名前を書かされました。入会する、しないなんて、選択の余地なしです。

そして、同じ階段の人たちからは、待ってましたと言わんばかりに「あなた、来年度の自治会の当番、やってちょうだいね。私たち、長く住んでいるのもあるけど、もう何回もやってきたから。」と。

まあ、住民自治なら仕方ないわよね、と思い、その通り、入居した次年度から、係りをすることになりました。係りになった年度は、毎月の自治会費の集金、数カ月おきに行われる自治会の会議の参加、地区で行われる祭りの手伝い等をしました。

自治会の会議は日曜日の夜に開かれ、容赦なくおじさん達がタバコをブカブカふかす中で行われ、喘息の長男が居るのに勘弁してほしいと思いました。

 

毎月一回、日曜日の朝8時から、団地の掃除、草むしりに参加しなければいけないのですが、予定がある場合は階段の責任者に報告、事前に自主的に周辺の掃除をし、更に罰金1000円を支払う規則があり、どうしても用事があるときは、何度か罰金を支払いました。

ゴミ当番は数カ月おきに回ってくる当番制。ごみ置き場の清掃をしなければなりません。それも、何故だかゴミ収集車が行ったら早く行わないと怒られます。「大体何時頃には収集車が来るから。」と、言われ、昼の2時とか3時には終わらせておく。

パートの頃は調整をつけて、当番をやるようにしていたのですが、常勤職になってから仕事量が半端なく、とてもとても平日に休める状況なんてなく、夜8時とか、9時くらいにヘロヘロになって帰ってきてゴミ置き場の掃除をすると「何でもっと早い時間に出来ないの?」と、怒られる。それを言われてさすが頭にきて口論となりました。

かと思えば、お盆の週に当番が回ってきたときは、「里帰りで不在になるから、遅い時間でも大丈夫だから当番替わりにやってくれない?」って、ヘラヘラ頼みに来るんですよね。「そうですよね。私は盆休みなんてないですし、帰る田舎もありませんから、遅い時間であれば、全部やっておきますよ」と、答えたら大喜びされる始末。

「はぁ、何か、もう、近所づきあいしんどい。常勤になれたし、給料増えたし、家賃は上がるし、どこか引っ越そうかな。」なんて思っていた矢先、最後にトドメの一発がありました。

毎月恒例の日曜早朝の掃除の時に、別の階段のおばさん二人が、「1分でも遅れてきたやつは罰金だー!罰金払え~!」と、私たちの階段に乗り込んで来たんですよね。

 

「私、もう無理。病む。」

 

長男が夏休みに入ったタイミングですぐに家を探し、家賃6万円の所に引っ越し。長男は転校を余儀なくされましたが、さすがにこの地区を離れた方がいいかなと思い、仕事関係の知り合いに勧められた地区へ即座に引っ越しをしました。

そうしたら、本当に肩の荷が下り、楽になりました。

 

この記事を読んだら、「うわっ、都営住宅、最悪じゃん」って思うかもしれませんが、地区によって、様々かとは思います。

ただ、他の都営住宅に住んでいた人の話を聞いても、どこも似たり寄ったり。他人の事情や立場を慮れない事が多すぎるように思います。

生活保護を受けている人や低所得者、母子家庭、障碍者、特に精神障碍がある方なんて、一見どこが悪そうにも見えません。それでも、義務的に、決められた時間に決められたことをやらなければ、やれなければ罰金やら文句やら言われる。

社会的な問題を抱えた人が多く住む住宅であるにも関わらず、こんなんでいいのかな、東京都って、もうちょっと何か出来ることあるんじゃないかな?って思うのです。

 

今日は、暗い話が多くなってしまいましたが、でも、シングルマザーになって都営住宅に救われたのは確かです。費用が安いというメリットを最大限生かして、更に、ご近所付き合いを楽しんで過ごせるといいですよね。(私は性格的に無理でしたが。)

 

最近は、昭和40年台頃建てられた都営住宅が徐々に建て替えが始まり、元々住んでいた人は新しい所に住み替え始めているようです。ピカピカ新築の都営住宅に入れるのは嬉しいですね。